浮世蓋風呂

よ うこそ 蓋のたぶん雑記

うちのこのごせんぞさまのおはなし

悪しき邪神龍 三百の時を跨ぎ 世界に災厄をもたらす

聖なる風 空を 森を 海を 地を駆け 炎を纏い これを封じる

邪竜滅ぶとき 風と炎は結ばれ 闇は晴れる

 

 

邪神竜ラグーア

300年前の大災害の元凶。当時のニエルノフ国王アゼルが作り出した究極の存在。

アゼル王は繁殖が容易なスライムを食用に品種改良したりなど、

生き物をいじくる技術で国を繁栄させた。

しかしその技術が他国に漏れることを恐れ、自ら改造モンスター軍団を率いる

【魔王】と化す。

ラグーアは自らの権力、武力の象徴、そして最終兵器として作り出した存在だったが、

自我を持たず暴れまわり、国土の8割を焦土と化した。

しかし、魔物兵団のせいで職を失った人間たちの怒りによって、

アゼル王自身が体内に取り込まれる。

これが皮肉にも、そのことによって自我を得たもんだからさあ大変。

以後ラグーアは人(国王)と竜の二つの姿を持つ存在『ラグアゼル』となる。

永遠に近い命と、最強最大の力を得た王は真の暴君となり、人々に圧政を敷くようになった。

 

伝説の魔道士ミキ:

王子とともに聖なる風の魔力でラグーアを封じるが、その際死に際のラグーアの魂が

半分入り込んでしまう。

王子に恋をしていたが、結ばれることはなかった。

竜の魂を取り込んでしまったことが原因で国を追われ、別の地で新たな家族とともに

ひっそりと余生を過ごしたといわれている。

 

ラグーアを完全に滅ぼすには、魂が分割されてから300年、幹の一族の血が

10代以上生き続けなくてはならない。

そのため一族は何代目かがわかりやすくなるように代々「幹」の後に自分の代の

漢数字を付けている。

幹二(かんじ)

幹三(かんぞう)

幹四(みきよ)

幹五(みこ)

幹六(みろく)

幹七(かんな)

幹八(かんぱち)

幹九(ミク)

幹十(ミキト)

 

ラグーアの魂は子々孫々へと渡って行ってしまう。

ミキの血が途絶えたとき、ラグーアの魂は一族の肉体を憑代に復活する。

しかしそれは不完全な復活であり、もう半分の魂とその憑代、

そして邪神竜を滅ぼしたミキ一族の肉体が魂とともに融合することで

完全体として復活するのだ。

覚醒した魂どうしは惹かれあい、進んで同化しようとする。

ミキの一族は邪神竜の魂の作用により、代々子供が一人しか産まれなくなる。

(じゃあエイリさんはなんなのよってなりますけど、彼女は

 ミキト君の父、シュウジが前妻との間に設けた娘なんです。実は。

 ちなみに前妻とは死別しています。)

 

邪竜のもう半分の魂は、仮の肉体を死骸から作りだし、復活のためミキ一族を

狙っている。しかしそのたびに、王子の一族がそれを止めんとする。

邪神竜が完全に滅ぶその時まで。

 

王子ヘリオス:父の豹変と邪神竜化を止めることができず、

嘆き苦しむ日々を送っていたが、ミキとの出会い、民の激励を受け、

自らも炎の剣を取り竜と戦い、これを封じた。

父を元に戻すすべはないと知っており、せめて滅ぼすことで

民を苦しみから解放してあげようと思っていた。

残ったもう半分の竜の魂は、復活されないように消そうとしたが、

ミキの魂が連動して消滅することを恐れたため、

7つに分割するのが精いっぱいだった。

 

自らを奮い立たせてくれたミキへの思いを胸に秘めていたが、

それが実を結ぶことはなかった。

竜との戦いの後、王座を捨てる。

 

大罪の欠片:ヘリオスがラグーアのもう半分の魂を、復活を封じるために

強大な魔力をもってして7つに分割し、ニエルノフ中に隠したもの。

宝石の体を取っており、持つものに絶大なる魔力と精神のゆがみをもたらす。

ひとつ『行き過ぎた富裕』は分割後、周辺の魔力を吸収し、

霊体の様な姿で自我を持ち、邪神竜の一部としてラグーアを崇める教団を作る。

残りの魂を教徒たちによって集めさせるためである。

また、『すべて集めれば願いがかなう』とかいう嘘を流して

教徒でない一般人に探させたところ、その言葉が噂として先走りするようになった。

 

ひとつ『貧しさへの導き』は、ある画家の手に。

彼は亡き娘を偲んで描いた絵の額縁、その頂点に置かれる。

そのかけらと、屋敷に留まっていた「亡き娘」シルフェの魂が共鳴し、

絵の中に闇の世界を作り出す。

 

ひとつ『ヒトと言う名の被験体』はある少年の手に渡る。彼は人を

魔力の源にする力を身に着けた。魔力を持つ人間をクリスタルに封じ込め、

そこから魔力を吸いつくし、無限の魔力を得ようとしたのだ。

 

ひとつ『壊れた心の薬』は今際の際の少女に。彼女がそれに願うと、

周りの空間を食らいつくし、永遠に彼女が生き続ける世界を作り出す。

フィオははじめ異世界で「ノア」と名乗り、その世界の主として

引きこもり生活をしていたけど、そこに介入者であるミキト達が現れ、しかも

『作り改められた命』や『穢された星』が持ち込まれたせいで『壊れた心の薬』の

世界と共鳴を起こし、邪悪な魔物がはびこるようになってしまったんだ。

それによってノアもおかしくなり、ミキト達を追い出そうと戦う。

ノアが倒された時、世界は崩壊し、元の宝石に戻る。

それと同時に縛り付けられていたノアの魂が解放され、

フィオとして転生したのである。

 

ひとつ『造り改められた命』は巡り巡ってもう半分の魂の元へ。

受け継がれる中で髪留めに加工される。

ひとつ『穢された星』は王子の懐に。こちらも代々受け継がれる中で

加工され、少女の髪を結ぶ球になる。

ひとつ『公正を捨てた社会』は長き時を経てある男の手に。

自らのし上がるためその魔力を振るうが、のちにその身を滅ぼす。

 

というわけであとから読み返すと枕に顔埋めてどったんばったんしたくなるようなものができました。

あとから追記するかもしないかも